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テンセントの金融事業価値、アント・フィナンシャルを上回る?カギはやはり「微信」




こんにちは。不動産担保ローンの日宝です。
メジャーリーグ、ロサンゼルス・エンゼルス大谷選手の活躍が止まりませんね。3試合連続のホームランを打ち、ピッチャーとしても今季2勝目をあげています。 現地でも大谷選手がマウンドに立つことを「翔Time(ショータイム)」と呼び注目を集めているそうです。これからも活躍を期待したいですね。
さて、今日は中国企業「テンセント」「アリババ」について触れてみたいと思います。


中国金融界の主役はここ2~3年、アント・フィナンシャル(アリババ系)だったといってよい。
次から次へと新機軸を打ち出し、アリババグループの投資、買収戦略にも深く関わってきた。アリババ創業者・馬雲の類まれな発信力もあって、その名を聞かぬ日はなかったほどである。中国ユニコーン企業の筆頭とされ、その企業価値は、最新のランキングによれば750億ドルと見積もられている。
しかしアリババのライバル、テンセント(騰訊)の金融部門はそれ以上かも知れない、というレポートが話題となっている。経済サイト「界面」が伝えた。どのような内容となっているのだろうか。

【大手証券会社による企業価値】
騰訊の財務諸表の中では、金融とクラウドコンピューティングは、「その他業務」に分類されている。しかし、すでにゲームに次ぐ第二の収益源となっている。
騰訊の2017年「その他業務」収入は、433億3800万元、前年比153%だった。これは全営業収入の18.3%に相当する。第四四半期に限定すれば21.2%である。その中でクラウドコンピューティングが80~90%を占めると見られる。大手証券会社・国金証券の報告は、2020年に騰訊の「その他業務」収入が1000億元に達すると予想している。
他の報告でも、これらの点を高く評価している。やはり大手の光大証券は、その企業価値を7200億元(1150億ドル)天風証券は1200~1440憶ドルと算出している。いずれもアント・フィナンシャルを上回る。
しかしアリババグループには、別にクラウドコンピューティング子会社「阿里雲」がある。中国ユニコーン企業ランキング4位、企業価値は390億ドルとされている。これにアントの評価額750億ドルを足すと1140億ドル。これでも、光大証券による騰訊の評価額には、わずかに及ばない。

【金融ラインアップ】
両者の持ち駒を比較してみよう。上段がテンセント、下段がアリババ。カッコ内は持株比率だ。
【銀行】
微衆銀行(30%)
網商銀行(30%)

【証券】
中金公司(4.95%)
無し

【保険】
和泰人寿(15%)衆安保険(10.21%)英杰華人寿(20%)
国泰産険(51%)信美相互(34.5%)衆安保険(13.54%)阿里健康保険(20%)

【投信】
無し
天弘基金(51%)

【決済】
財付通(微信支付)
支付宝

【小口金融】
財付通網絡金融小貸
重慶螞蟻小微小貸、重慶螞蟻商誠小貸

【投信販売】
騰安基金販売
螞蟻基金販売

【保険仲介】
微民保険代理
上海螞蟻保険代理、杭州保進保険代理

【信用調査】
騰訊信用
芝麻信用

【金取引】
無し
天金所、網金社

天弘基金は中国最大のMMF、超人気商品「余額宝」の資産管理をしている。またモバイル決済シェアでは、支付宝が微信支付を上回っている。信用調査でも「芝麻信用」の存在感は圧倒的だ。生活に密着した部分の印象では、アリババ(アント・フィナンシャル)が大きくリードしている。

【高い評価のワケ】
しかし証券会社による見立てはそうなっていない。彼らは何を評価しているのだろうか(以下、カッコ内は商品・サービス名)。
騰訊の金融業務の中長期目標は、微信支付の金融サークルを強固にすることだ。中国最大のSNS微信(WeChat)のダウンロード数は10億を超えている。モバイル決済の微信支付ユーザーは8億で、微信ユーザーの81.6%である。金融サークルそのものは以下のように完成している。
消費者金融(微粒貸)支払管理(理財通)ネット保険(微保)ネット証券(微証券)信用付与(信用+)などである。これらの商品で、伝統的な金融業界が真剣に相手をしなかった小口の個人客を、丸ごと網ですくい上げている。しかしこれはアリババの支付宝も同じである。商品の知名度はむしろ上回っている。
違いは顧客数と使用頻度にあった。顧客数は微信支付の8億に対し、支付宝は5億2000万である。さらに使用頻度が違う。微信支付の顧客平均取引回数は、月間30回でほぼ毎日である。これに対し支付宝は、月間10回だ。日常的にチェックしているSNSに入口があることは、やはり大きなアドバンテージなのだ。
現状の金融収入では、アント・フィナンシャルが印象のとおりリードしている。それでも証券会社が騰訊を高く評価する理由はこうした“場景”にあるという。
証券会社のレポートにしては少し情緒的な気がしないでもない。しかし一体、騰訊とアリババ(アント・フィナンシャル)の争いは、どう決着するのだろうか。レポートも見通すことは難しいとさじを投げている。両者の争いが中国経済の成長エネルギーであるのは間違いない。(高野悠介、中国貿易コンサルタント)
ZOO online 2018年4月3日配信 テンセントの金融事業価値、アント・フィナンシャルを上回る?カギはやはり「微信」 より引用


 現在、株式時価総額の世界1位はアップル(約8800億ドル=約96兆2800億円)、2位はグーグルの持ち株会社アルファベット(約8190億ドル=約89兆6000億円)、3位はマイクロソフト(約7120億ドル=約77兆9000億円)で4位はアマゾン・ドット・コム(約6630億ドル=約72兆5400億円)。いずれも日本でもお馴染みのインターネット関連企業で、ほとんどの人が利用したことがある、もしくは名前を聞いたことがある企業だと思います。
 6位のフェイスブック(約5710億ドル=約62兆4700億円)も有名ですが、今回5位にランクインしたテンセントは日本ではほとんど知られていないのではないでしょうか。
 そして8位には、再び中国の「アリババ・グループ・ホールディングス(阿里巴巴集団)」(約5090億ドル=約55兆6900億円)がランクインしています。アリババは日本のソフトバンクが出資していることもあり、日本でも聞いたことがある人が多いでしょう。
 今、中国の都市部ではあらゆる支払いでスマートフォンを使った電子決済が主流になっています。この支払いの景色を変えたのはアリババとテンセントのスマホ決済サービス「アリペイ」と「ウィーチャットペイ」だと言っても過言ではありません。アリペイとウィーチャットペイは、観光客が足を運ぶ土産店やレストランはもちろんのこと、中国の人々が普段利用している八百屋や肉屋でも使うことができます。都市部では滅多なことで現金を見ることがないくらいに、スマホ決済が普及しています。
 日本で一番時価総額が高かったのはトヨタ自動車の2050億ドル(21.7兆円)で43位でした。世界の上位50社にランクインしたのはトヨタしかありません。これを、日本の経済低迷の現れと言う人も多くいます。再び、日本企業が多くランクインする日が来ることを期待したいですね。



不動産担保ローンの日宝より
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